ピラティスマシンのメンテナンス費用は、保証でまかなわれる部分と、自己負担になる部分に分かれます。保証期間内であれば、交換パーツの費用も送料もかからないケースがあります。一方で、出張修理の往復交通費や消耗品、通常使用によるシートの破れなどは対象外とされることが多く、ここが実際の出費になります。この記事では、費用が発生する場面と、契約前に確認しておきたい項目を整理します。

この記事でわかること

  • ピラティスマシンの維持で、費用が発生する場面と発生しない場面の分かれ目
  • 部品の交換や買い足しにかかる金額の目安
  • 保証内容を見るとき、年数以外に確認しておきたいこと

ピラティスマシンのメンテナンス費用は、どんなときに発生する?

ピラティスマシンの維持費は、保証でまかなわれる部分と、自己負担になる部分に分かれます。事業計画に維持費を積むときは、どういう場面で自己負担が発生するかを押さえたほうが実態に近づきます。

保証期間内は、パーツ代も送料もかからない場合があります

保証期間内に不具合が起きた場合、交換パーツを無償で送付し、その送料もメーカー側が負担するという運用があります。
対応の進め方は、まずリモートでのやりとりが基本になるケースが多くなります。届いたパーツを自分で交換したり、ネジを締め直したりする形です。それでは解決が難しいと判断された場合に、出張での修理へ切り替わります。

参照元:保証について(ルルバランス)

自己負担になるのは、出張修理の交通費と消耗品まわり

費用が発生するのは、主に次のような場面です。

  • 出張修理が必要になった場合の、拠点からの往復交通費
  • スプリングやストラップなど、消耗品にあたる部品の交換
  • 通常使用による劣化(シートの破れ、塗装の剥がれなど)
  • 改造や加工を行った箇所の不具合

出張修理の交通費を購入者負担とする規定は珍しくありません。つまり、メーカーの拠点からスタジオまでの距離が、そのまま維持費の一部にあたります。地方での開業を検討している場合は、先に確認しておくと計画が立てやすくなります。

金額の幅を決める4つの条件

同じ修理でも、金額は次の条件で変わります。

  • 破損した箇所:フレームか、キャリッジやスプリングなどの可動部か、シートのような表面か
  • 使用頻度:1日の稼働本数によって、可動部の消耗の進み方が変わります
  • 拠点からの距離:出張修理になった場合の交通費に直結します
  • 対応の方法:パーツを送ってもらって自分で交換するか、訪問での対応が必要か

見積もりの段階でこの4つを自分の条件に当てはめると、幅を持った形で維持費を見積もれます。

部品の交換や買い足しには、どれくらいかかる?

部品を単体で購入できるかどうかで、出費の桁が変わります。単体購入ができれば、破損した箇所だけを数万円以内で交換できるケースがあります。

部品を単体で買えるかどうかで、出費の桁が変わります

部品の供給体制がないメーカーの製品では、一箇所が壊れただけでも本体ごと買い替える判断になりかねません。部品単位で取り寄せられるなら、修理という選択肢が残ります。

価格と同時に見ておきたいのが納期。在庫がなければ取り寄せになり、その間はマシンを使えません。予約が埋まっている状態でマシンを止めると、売上への影響が出てきます。

スプリングやストラップなどの補修部品は単価を公開していないメーカーが多いため、見積もりの段階で聞いておく項目になります。

公開されている価格の例

周辺の器具については、価格が公開されている場合があります。たとえばルルバランスの公式オンラインショップでは、ピラティスボックスとジャンプボードが各27,500円、フットボードが11,000円、リングが3,850円で販売されています(いずれも税込)。

参照元:商品一覧(ルルバランス公式オンラインショップ)

本体を買い替えなくても、周辺の器具だけを入れ替えられます。破損時の交換だけでなく、レッスン内容を広げたいときの追加購入にも使える考え方です。

修理の発生を減らすために確認しておきたいこと

維持費の総額は、故障の起きにくさによっても変わります。レッスンの合間に見られる範囲としては、キャリッジの動きの引っかかり、動作中の異音、スプリングの伸びやサビ、ストラップのほつれ、ボルトの緩みあたりです。

点検の頻度は稼働本数によって変わるため、一律の回数は示しにくいところです。ただし異音については、気づいた時点でメーカーに連絡しておくことをおすすめします。利用者の身体を支えるマシンなので、原因が分からないまま使い続けるのは避けたい状況です。

保証はどんなときに適用されない?製品・環境・組立の3つの条件

保証の内容を年数だけで見ると、実態からずれることがあります。同じメーカーの製品でも、対象や条件が分かれている場合があるためです。

製品ごとに保証期間が違うことがあります

たとえばルルバランスでは、リフォーマー、リフォーマータワー、キャフォーマーが3年間、バレルやスパインコレクターは1年間です。

参照元:リフォーマー(オークフレーム) / バレル(オークフレーム)

「本体は長め、小物は短め」といった分け方とも限らず、製品単位で決まっているケースがあります。開業セットのように複数の製品をまとめて購入する場合、セット全体に同じ年数がかかるわけではありません。商品ページか保証書で、製品ごとの期間を見ておくと認識のずれが起きにくくなります。

開業形態によって、保証の適用が変わることがあります

利用される環境によって、保証の対象から外れる場合があります。大型スポーツクラブや商業施設、学校など、不特定多数が利用する環境での使用を対象外とし、会員制ジムやパーソナルジムは対象内とする規定が一例です。

参照元:保証について(ルルバランス)

同じリフォーマーを1台入れる場合でも、会員制のスタジオで使うのか、施設内に併設して不特定多数に使ってもらうのかで扱いが変わります。複合施設への出店や他業態との併設を考えている場合は、契約前に営業形態を伝えておくと確実です。

自分で組み立てると、保証の対象外になることがあります

組立を購入者側で行った場合、保証の対象外とするメーカーがあります。ボルトの締め忘れなどによる不具合と、製品側の問題を切り分けられないためです。
組立費を抑えるために自分で組み立てる判断はあり得ますが、その場合は保証がつかない状態でスタートすることになります。初期費用をいくら圧縮するかという話と、その後の数年をどう見るかという話は、セットで考えておきたいところです。

契約前にメーカーへ聞いておきたい5つの質問

メンテナンス費用は、購入後ではなく契約前の確認内容でおおよそ決まります。商談でそのまま使える質問の形で挙げておきます。

「保証期間は、製品ごとに何年ですか」

本体とアクセサリーで年数が分かれている場合があるため、セット購入ではとくに確認しておきたい内容です。

「保証の対象外になる条件を、一覧で見せていただけますか」

将来の自己負担がどこで発生するかは、この対象外リストに集約されています。

「不具合が出たとき、最初にどう対応してもらえますか」

パーツを送ってもらって自分で交換するのか、訪問対応になるのかで、費用もマシンを止める期間も変わります。

「出張修理になった場合、交通費はどこを起点に計算されますか」

拠点からの距離が費用に直結するため、自分のスタジオの立地と照らして考えられます。

「補修部品は単体で購入できますか。在庫がない場合の納期はどれくらいですか」

修理で済むのか買い替えになるのかの分かれ目であり、納期はレッスンを止める期間にも関わります。

この5つに具体的な答えが返ってくるかどうかは、そのメーカーが導入後のサポートをどこまで想定しているかを測る材料にもなります。

維持費の出方まで契約前に確認できる:ルルバランスのマシンとサポート体制

ここまで挙げてきた確認項目について、ルルバランスでは公式サイト上で価格や規定を公開しています。

マシン本体は3年保証、パーツの送付と送料は弊社が負担します

リフォーマー、リフォーマータワー、キャフォーマーなどのマシン本体には、納品日から3年間の保証を適用しています。期間内に不具合が起きた場合は、必要なパーツを無償で送付し、その送料も弊社が負担します。リモートでの対応が難しい場合は、日程を調整したうえで担当者がうかがいます。
対象外になる条件も含めて、保証の規定は公式サイトに全文を掲載しています。契約前にご確認いただけます。

アクセサリーの単体購入と、ショールームでの実機確認ができます

公式オンラインショップでは、ボックスやジャンプボードなどのアクセサリー類を単体で販売しています。破損したときの交換にも、レッスン内容を広げるときの買い足しにも使えます。

大阪(阿倍野区美章園)と東京(中央区東日本橋)のショールームでは、実際にマシンに乗って軌道を確かめていただけます。遠方の場合はビデオ通話での確認にも対応しており、導入前には搬入口の広さをうかがったうえで設置できるかを確認しています。

保証の適用範囲や導入後の費用の考え方は、開業予定の形態や設置場所によって変わります。物件が決まっていない段階でも構いませんので、お気軽にご相談ください。

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