ピラティススタジオの開業には、高額なマシン購入費や内装工事費がかかり、初期投資は300万〜500万円に上ることも珍しくありません。
「資金面に不安があるが、妥協したスタジオにはしたくない」そんな経営者の頼れる選択肢が国の補助金制度です。本記事では、ピラティス開業で申請可能な3つの主要な補助金について、対象経費の違いや受給金額の目安、採択されるためのポイントを最新情報に基づいて解説します。

ピラティス開業で補助金を使うべき理由と選び方

ピラティス開業で補助金を活用する大きな魅力は、返済不要の資金を得て、高額な専用マシンや内装への投資を妥協せず行える点です。各制度の補助率は原則1/2で、条件を満たせば2/3に引き上げられる場合があります。

重要なのは目的に合った制度選びです。スケルトン物件で内装工事を重視するなら「中小企業新事業進出補助金」、内装費不要で高額マシン導入がメインなら「ものづくり補助金」が適しています。また、広告宣伝や簡易な改装で手軽に始めたい場合は「小規模事業者持続化補助金」を検討しましょう。自身のプランに合わせ、適した制度を活用することが大切です

ものづくり補助金

「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(通称:ものづくり補助金)」。中小企業が働き方改革や賃上げ、インボイス導入などの制度変更に対応するため、革新的なサービス開発や生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する制度です。

制度の概要とメリット

名前から「製造業向け?」と思われがちですが、ピラティススタジオのようなサービス業でも要件を満たせば利用できます。特徴は、単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必須である点です。つまり、安価なマットや小物を買うためではなく、事業の核となる「高額なマシン」や「システム」を導入したい場合に利用できます。

対象経費と補助金額・補助率

対象となる経費:機械装置・システム構築費

リフォーマー、キャデラック、タワー、チェア、ラダーバレルなどの大型ピラティスマシンなどをセットで導入する場合などが該当します。また、予約管理システムやオンラインレッスン配信のための専用システム構築費なども対象です。

専門家経費

新プログラム開発のために、外部の理学療法士や有名インストラクターを招いて指導を受ける場合の謝金など

対象外となる経費(×):建物費

スタジオの内装工事、壁の設置、床の張り替え、鏡の設置工事などは原則として対象外です。機械装置の設置に最低限必要な基礎工事などは認められる場合がありますが、スタジオ自体の改装費は出ないと考えた方が無難です。

補助金額と補助率(製品・サービス高付加価値化枠の例)

従業員数 補助上限額 特例適用時
5人以下 100万円 ~ 750万円 ~850万円
6人 ~ 20人 100万円 ~ 1,000万円 ~1,250万円
21人 ~ 50人 100万円 ~ 1,500万円 ~2,500万円
51人以上 100万円 ~ 2,500万円 ~3,500万円

※「大幅な賃上げ」の特例を適用することで上限が引き上げられます
※グローバル枠では金額が異なります
・補助率:1/2(小規模事業者や再生事業者は 2/3 に引き上げられる場合があります)

採択のポイントと注意点

ものづくり補助金は審査が厳格で、単なる開業計画では採択されません。鍵となるのは「革新性」です。「IoTを活用した姿勢分析」や「医療連携による産後ケア」など、他社にはない新しい取り組みが求められます。

また、補助事業実施後に給与支給総額を年率1.5%以上増加させる「賃上げ要件」も必須であり、これらを盛り込んだ具体性のある事業計画書が欠かせません。
参照元:ものづくり補助金総合サイト

中小企業新事業進出補助金

中小企業新事業進出補助金(通称:新事業進出補助金)」は、令和7年度に新たにスタートした補助金で、企業の成長・拡大に向けた新規事業への挑戦を行う中小企業等を支援する制度です。既存の事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援することを目的としています。

制度の概要とメリット

ピラティス開業における大きなメリットは、「建物費(内装改修・新築等)」が対象経費として広く認められる点です。スケルトン物件の内装工事費と高額なマシン代をまとめて申請できる点が強みです。

ピラティスをこれまでの本業(例:フィットネス・医療・介護など)とは異なる新市場・高付加価値事業として位置づけることができれば、申請対象となる可能性があります。ただし「新事業進出指針」に定める要件への該当性を必ず事前確認してください。

対象経費と補助金額・補助率

  • 対象経費(ハード費用):建物費(建設・改修等)、機械装置・システム構築費、構築物費
  • 対象経費(ソフト費用等):技術導入費、専門家経費、外注費、クラウドサービス利用費、広告宣伝・販売促進費 など

補助金額と補助率

従業員数 補助上限額 大幅賃上げ特例適用時
20人以下 2,500万円 3,000万円
21〜50人 4,000万円 5,000万円
51〜100人 5,500万円 7,000万円
101人以上 7,000万円 9,000万円

※補助下限額:750万円
※大幅賃上げ特例:補助事業終了後3〜5年の計画期間において①事業場内最低賃金+50円、②給与支給総額+6%の両方を達成した場合
・補助率:1/2

採択のポイントと注意点

新事業進出補助金は審査が厳格で、単なる開業計画では採択されません。以下の要件を満たす事業計画の策定が必要です。

  • 新事業進出要件:「新製品(またはサービス)×新規顧客層」であること。既存事業とは異なる事業であることが前提です
  • 付加価値額要件:補助事業終了後3〜5年の計画期間において、付加価値額(または一人当たり付加価値額)の年平均成長率4.0%以上の増加計画が必要
  • 賃上げ要件:給与支給総額の年平均成長率2.5%以上、または一人当たり給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上(目標値未達の場合、補助金返還義務あり)
  • 認定支援機関との連携:認定を受けた専門家(税理士等)との計画策定が推奨されます
  • 事前着手の禁止:「交付決定」前の契約・着工は全額対象外。スケジュール調整が必須です

参照元:小企業新事業進出補助金 公式サイト

小規模事業者持続化補助金

「小規模事業者持続化補助金(通称:持続化補助金)」は、小規模事業者(サービス業は従業員5人以下)が経営計画を作成して行う「販路開拓」を支援する制度です。

制度の概要とメリット

予算規模は小さいですが、採択されやすく申請書類も比較的少ないため、初めての補助金活用に向いています。商工会等のサポートも受けられます。

対象経費と補助条件

  • 対象経費(〇):広報費:チラシ作成、看板設置
  • Webサイト関連費:HP制作、Web広告※補助金総額の1/4まで。また、単独申請は不可
  • 委託・外注費:店舗改装(陳列棚設置等)※不動産取得は対象外

補助金額・上限:基本枠50万円+特例最大200万円(賃上げ特例150万円+インボイス特例50万円)。最大補助額250万円
・補助率:2/3(条件により3/4)

注意点

  • 高額投資には不向き:上限が低いため、高額なマシン導入には適しません
  • Web集客のみは不可:Web関連費の割合制限があるため、チラシや看板などアナログな販促との組み合わせが必須です

参照元:小規模事業者持続化補助金(商工会地区)
参照元:小規模事業者持続化補助金(商工会議所地区)/

申請前に確認すべき対象外経費の落とし穴

どの補助金にも共通して言えることですが、「事業に使えば何でも経費になる」わけではありません。後から「対象外だった」と後悔しないよう、チェックしておきたいポイントを解説します。

汎用品(目的外使用ができるもの)

補助金は「事業専用」が原則です。プライベートや他業務でも使えるものは対象外です。ピラティスの顧客管理にiPadが必要でも、「専ら補助事業のみに使う」証明が困難なため認められません。
・代表例:PC、タブレット、スマホ、デスク、自転車など

不動産取得関連費

内装費が出る補助金でも、物件取得費は一切出ません。これら数百万円の初期費用は、融資や自己資金で準備する必要があります。
・代表例:保証金、敷金、礼金、仲介手数料、家賃

事前着手の禁止

特に多い失敗です。「交付決定通知」が届く前の契約・発注は1円も補助されません。

  • 失敗例:申請後、決定通知前に内装工事を契約・着工した(全額対象外)
  • 重要:以前あった「事前着手制度」は、事業再構築補助金を含め原則廃止されました。「申請すればすぐ工事できる」とは考えず、審査期間を見越したスケジュール調整が必須です

採択率を高めるための3つの準備

補助金の採択には戦略的な準備が欠かせません。

1.認定支援機関とIDの早期確保

申請には専門家(認定支援機関)の確認印が必須です。また、電子申請に必要な「GビズIDプライム」の発行には数週間かかるため、公募開始前に取得しておきましょう。

2.資金調達の確約(つなぎ融資)

補助金は原則「後払い」です。初期費用を一時的に立て替える必要があるため、手元資金が不足する場合は、銀行から「つなぎ融資」の内諾を得ておくことが求められます。また、資金計画の破綻は不採択にもつながるため、資金計画は綿密に立てておきましょう。

3.ストーリーのある事業計画書

採択には「なぜ今、ここで、あなたがやるのか」「競合との差別化」を論理的に説明し、収益性と実行可能性を納得させるストーリーが重要です。補助金を出すに値する事業であると認めてもらうためにしっかりと計画を練りましょう。

まずは最新の公募要領をチェック

ピラティス開業には補助金が強力な武器です。マシンなら「ものづくり」、内装・新事業進出なら「中小企業新事業進出補助金」、広告なら「持続化」と使い分けましょう。ただし、ルールは頻繁に変更されるため、必ず公式サイトで最新の公募要領を確認してください。また、自分だけで判断せず、認定支援機関やマシン販売会社等の専門家に早めに相談することが、採択への近道となります。

ルルバランスでは、ピラティスチェアやピラティスバレル、折りたたみ式リフォーマーなど、自宅でも使用できるピラティスマシンをご用意しています。ご自宅で使用したい方やホームジムをお考えの方、スタジオ経営者におすすめのマシンです。ルルバランスの製品をぜひご検討ください。

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